皆さま、こんにちは。
韓国ドラマを見ていて、お葬式のシーンを見たことありませんか?数年前から気になっていた女性が頭に付けるリボンの意味や、男性の腕章「一本線」と「二本線」の違いが知りたくて調べてみました。
ご興味ある方はぜひ、一読ください。
女性の頭のリボンの意味
韓国でのお葬式の服装から説明します。
故人の親族の方々は、男性は洋装の喪服(スーツ)、女性は喪服の韓服を着ます。そこで、男性は腕章を付けます。これは、葬儀に来られた弔問客と故人の親族とを区別するためだそうです。
女性は、韓服で男性のように腕章をつけられないため、頭に白いリボンをつけます。特に名称はないのか、調べても「頭のリボン」としか出てきませんでした。
【머리리본】頭のリボン
リボンにはヘアピンが付いています。また、色は白ですが一本線が入っているリボンもあります。
男性の腕章の意味
【장례식 완장】葬式の腕章
男性がつける腕章には種類があります。
1本線、2本線、3本線とあり、意味がそれぞれ異なります。
1本線故人の実家 8親等以内/母方 4親等以内(既婚者)
2本線喪主(故人の息子・婿・子供の長男…例外あり)
3本線未婚者(たいてい孫)
喪主腕章(상주 완장)の例外として、韓国ドラマ「나의 아저씨」では、IU演じるジアンの祖母が亡くなった際、ジアンには祖母以外身寄りがいないため、職場の上司ドンフンとドンフンの兄弟3人で喪主を行っていました。
この腕章は、少し黄色の色がついたものと真っ白のものとありますが、葬儀場が準備するものなので、葬儀場により異なります。
また、喪服は葬儀場で借りることができるそうです。
腕章とリボンの位置
腕章やリボンは、故人の性別によって異なります。
亡くなった方が男性であれば「左側」、女性であれば「右側」です。これは、陰陽五行説の '남좌여우(男左女右)' からきています。
日本でも、古式の雛人形の飾り方は、男が左側(向かって右)、女は右側(向かって左)に置きます。今では、地域によって異なるそうです。ちなみに、皇室の方々は反対に並ぶのですが…これは大正天皇の時代から英国王室にならい変えたそうです。
上の画像(나의 아저씨 ドラマ一場面)を見ていただければわかりますが、右腕に付けてますよね。亡くなったのは、ジアンのおばあちゃんだからです。
腕章とリボンをつけている期間
腕章とリボンをつけている期間は、キリスト教や仏教など宗教により異なる場合もあるそうですが、基本は3日間だそうです。
韓国のお葬式は3日間かけて行われます。
1日目:葬儀の準備、訃報を知人に連絡
2日目:入棺、通夜
3日目:出棺
弔問客は、1日目の通夜前から来られます。真夜中に駆けつけてくれる方もいるので、親族は葬儀場で寝泊まりします。
ドラマを見ていると、お通夜のときに弔問客の方たちに食事をふるまっていますよね。有料ではありますが食事のお世話をしてくれる人を雇えます。
3日目の朝に出棺します。火葬場までマイクロバスなどを借りて親族たちと向かいます。その後、納骨堂もしくはお墓へ納骨します。このあと、腕章とリボンを外すようです。
ちなみに、韓国では火葬後の骨は粉砕するそうです。
あと、宗教により土葬の場合もあります。ドラマでありましたよ…土葬の墓を掘り返してDNAを調べるみたいなシーンが…なんのドラマだったけ?忘れちゃった。
あとがき
これは、私が調べた情報なので、家々異なるしきたりがあると思います。
あと、香典をすぐに準備できなかった人は振込先を聞いてのちほど振り込むそうです。まぁ、訃報は突然ですもんね。特に韓国はキャッシュレス社会なので現金を持っていない方が多いと思います。
これから韓国ドラマでお葬式のシーンがあったら、じっくり見てみてください。
アンニョンハセヨ